経口補液のつくり方: OS-1は、簡単に手に入るのですが、一本500mLは、なんと200円もする。こうなったら、自分で作ればいいのではと、OS-1の組成通りに作ってみました。
OS-1は、アメリカ小児科学会の経口補液の指針に従っています。つまり、Na:50mEq/L, K: 20mEq/L, ブドウ糖: 1.8%(= 1.8 g/dL) というわけで、このような組成の液体さえ作れば良いのです。
食塩:分子量は23+35=58、ということは、58mg=1mmol=1mEq、1Lに50mEqが入っていればいいので、58*50/1000=2.9g
糖質:家庭内で手に入るのは、砂糖(サッカロース)は2糖類で、ブドウ糖+フルクトースとなっている。二つとも分子量は180なので、いうわけで、ブドウ糖はちょうど半分となる。 ブドウ糖:1.8 g/dLにするためには、つまり、1Lに18 g × 2=36gの...砂糖をいれれば良い。
まとめてみると、 OS-1を作るには、1Lの水に、約40gの砂糖+約3gの食塩を溶かせば、おしまいです。
ただ、20mEq分のカリウムは含んでいないので、バナナ2本食べましょう。
でも、これは、本当は、小児用の経口補液の組成であって、本当の成人用の経口補液の組成でWHOが提唱しているのは、以下である。 Na: 75mEq/L, 糖質:1.35% ということは、1Lの水に、約30gの砂糖+約4gの食塩 これは、ちょっとしょっぱい感じがするから、子供には、もう少し甘くしたわけですね。商品として販売するには、あんまりしょっぱいすぎると飲めないから、だから、アメリカ小児の指針を用いたのだと示唆できる。
最後に、ちなみに、OS-1を真似して作ってみたら、OS-1以上に美味しかった。
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